現在当院に在席している後期研修医はこのような形で研修を実施しています。
目標
◎ 広汎な臨床研修である初期研修を終えたことを踏まえ、精神科の専門性を高める
◎ 精神保健指定医資格の取得(ゴールの第一目標)
◎ 公徳会の特色(資源)を最大限に活用する
『精神科救急』・・・「理論」と「実践」のバランスを取りながら多くの症例の治療経験を得る
『地域に立脚した医療』・・・“保健”“医療”“福祉”三位一体のサービスの提供を学ぶ
精神科臨床医としての基礎
◎伝統的診断基準と操作的診断基準の双方を理解し、治療を経験しながら学ぶ
年次ごとの研修
1年目
原則指導医と共に行動し、リアルな精神科臨床を経験する
外来
新患・・・指導医の判断で精神保健福祉士が予診を取る場面から指導医の診察に陪席、診断と治療の解説を受ける
再来・・・事前に患者の診療録で情報を得てから指導医の診察に陪席し、診断と治療の解説をうける
入院(病棟)
指導医に張り付いて、指導医の臨床症例を共に経験し、真似る、学ぶ
当直
精神保健指定医と共に当直を行う(週1回程度)
2年目
指導医に相談しながら自ら治療を行う
外来
指導医に相談可能な環境で再来の診察をする
入院(病棟)
指導医の元で、自ら診断や治療方針を立てて治療を行う 都度、指導医とディスカッションする
当直
精神保健指定医と共に当直を行う(週1回程度)
3年目
自ら考え、自ら治療する 困ったときにはアドバイスを受ける 精神保健指定医取得に向けた準備 精神保健指定医申請レポートに必要な5症例を月1例のペースで作成する
外来
指導医に相談可能な環境で再来の診察をする
入院(病棟)
指導医の元で、自ら診断や治療方針を立てて治療を行う 都度、指導医とディスカッションする
当直
精神保健指定医と共に当直を行う(週1回程度)
クルズス
日本精神神経学会後期研修プログラムに準拠して実施し、将来の精神科専門医試験の受験に向けて準備をすすめる このため、日本精神神経学会指導医が担当する
1.患者および家族との面接
2.疾患の概念と病態の理解
3.診断と治療計画
4.補助検査法
5.薬物・身体療法
6.精神療法
7.心理社会的療法、精神科リハビリテーション、及び地域精神医療・保健・福祉
8.精神科救急
9.リエゾン・コンサルテーション精神医学
10.法と精神
11.医の倫理
12.安全管理
補足・・・精神保健指定医の取得のための症例報告作成
後期研修担当責任医師に症例の適否について相談し、今まで作成したケースレポートを参考に作成する
その後、先輩医師によるレポートの加筆修正を経て院内指導医に配布しチェックを受ける
研修を始めるにあたって
精神科専門医取得に向けて直ちに日本精神神経学会に入会し、研修手帳を取得する